参加者の声【インテグラル・アートセラピー入門 セルフ・ファシリテーション 】大きな一歩

『自分をファシリテートする…』ということができるようになれば、悩むことが随分減るだろうと、期待も込めて意気込んで今回のワークに挑みましたが、正直な感想は…なかなか難しいな…でした。

バラバラになっている自分の人格をただ観察するだけ、100パーセント全肯定するだけ、と頭では分かっていても、自分の中のある特定の人格に価値を置いたり、批判したり、同化したりして冷静ではいられなくなりました。

具体的には、母親に対して『嫌い』という思いをどうしても他の人格と平等に見ることができず…腑に落ちないまま一旦は認めてワークを終えたのですが、その後何となくもやもやしていました。後になって、抵抗していたのかな…と感じました。

家に戻ってからは、あの時は5人の人格が出てきていたけど、その他に、『母親に甘えたい人格』と『寂しい人格』がいるような気がして、それに気付いたとき涙が出て少しすっきりしたような気になりました。

自分をファシリテートするワークのやり方を、他の方の例を客観的に見たときには、自分でもできそうだと思ったのですが、いざ自分のこととなると頭の中がパニックになってしまいました。
でも少し時間を置くとその時には分からなかったり、観察できなかったりした感情が見えてくることがあるのかなとも思いました。

実は…、インテグラルのワークショップを終えて次の日、職場で転倒して足首を捻挫し、ギブスをして松葉杖生活を送ることになりました。
その状況になって、人に甘えざるを得なくなってしまったのですが、それでも私は、人に迷惑をかけてはいけない。役に立てない私は価値がない。素直に甘えてはいけない等と、頑なに周囲の行為を断ってしまいました。

でも、一人では出勤も、買い物も、洗濯もできず…、一日経って、職場の人に送り迎えをお願いして、出張は欠席して、無理して動かず周囲のご厚意に甘えることにしました。
皆の優しさが身に染みて、甘えられることや注目を浴びたことに嬉しさを感じました。

私は、甘えたかったんだな~。寂しかったのかなぁ~と、薄々感じていた自分の中の新たな人格に気づきました。体が教えてくれたな~と、また体に感謝しました。

怪我から1週間経って、回復してくるにつれ、もう甘えられない…と悲しんでいる人格も出てきました。そして、回復したらまた仕事を頑張らなくてはいけない…嫌だな、という人格まで。
私は、もっと人に甘えたいし、人に大切にされたいし、助けて欲しいし、仕事はほどほどにして頑張りすぎたくないし、もっと言えば怠けたいし…そんなことを思ってる人格も共存しているみたいです。
インテグラルのワークをしていたから、そんな風に思えたのだと思います。これまでの私なら、マイナスなことを思う自分を批判していたと思います。

自分をファシリテートすることは、私にはまだまだ難しいですが、今後は大きな怪我をしなくてももっと素直にいろんな自分の人格を見てあげられるようになりたいな、と思っています。

もう一度、インテグラルのワークショップを受けたいです!奥が深いです。もっと学んで人生に活かしたいです。ありがとうございました!

(保育士・女性)