「はじめてのアートセラピー」増補出版にむけて

表現アートセラピー画像2春分を過ぎた新月の日が明け、心待ちにしていた「はじめてのアートセラピー」の増補新版が出来上がりました。
重版に伴いあらためて内容を増やし、桜の咲くこの季節に記念となる再出発が叶いました。

表紙の装丁のイメージも一新。初版の装画は我ながら気にいっていたので、描き直す気持ちになるのが難しかったのですが、始めたら一変、楽しく描くことができました。
巻末に表現アートのワークを気軽に楽しんでいただける頁や、グループワークを提供するときの解説などについて紹介しています。
ぜひ、ご覧になっていただけたらうれしいです。

やれやれ、初版が出版されてから十年近い年月が流れていたんですね。ある意味ロングセラーです。笑

表現アートセラピー画像3私の印象ではあっという間の10年だったので、そんなに時間が経っているような気がしません。
未だに、あの本を作ったときの高揚感やライブ感が身体に残っています。でも、月日は確かに過ぎ去っているのですね。当時はまだ幼さが残っていた出演者達も、今では立派に成長し、元気で活躍しています。

制作していた当時、長く読んでもらえる本を作りたいと願っていました。

願望としてはもっと早く重版されると良いなあと思いつつ、叶わずにいるうち、重版のことを願うことを忘れていました。でも、その間に韓国では翻訳本が出版されたり、その他の本(「アートセラピーで知るこころのかたち」「絵が描ける脳をつくる」「もう落ち込みたくないと思ったら読む本」)の出版が叶いました。

表現アートセラピー画像3そして、ようやく今年、「はじめてのアートセラピー」が重版されることになり、頁を増やしての増補出版というおまけ付きでした。願ってもないその機会に、10年前に頁の都合で諦めていたグループワークについて紹介することにしたのです。
夢は忘れた頃に叶う〜などと言われますが、思えば、あのときの願いがかなったわけです。

この十年、継続してワークショップの記録の写真を撮り続けてくれたノリさんのおかげで、沢山のグループワークの写真がストックされています。その数万枚の中から使用する写真を選びながら、この本がの出来上がりから、これまでの月日のことを思いました。
ここで、一人一人にお礼を言えないことが心残りですが、この場を借りて感謝の気持ちを伝えさせてください。

表現アートセラピー画像2まず、初版の制作に携わってくださったすべての方へ。
写真撮影のため、たくさんの絵を描き、ワークをやってくれた、ちーちゃん、ふーちゃん、大沼君。ありがとう。月日は経ったけれど、あの撮影の日々のことが今でも心に残っています。そして、逢えない時も、本を開けばみんなに逢える。
またいつか、集まって絵を描きたい。
みんなの成長と幸せをいつも願っています。

その他にも、沢山の方にお世話になりました。
制作を見守り、応援してくださった方達のおかげで、夢を完成させることができました。

表現アートセラピー画像7最後に、初版のアートセラピーを手にしてくださった皆様へ。
ありがとうございました。

本をきっかけに、ワークに足を運んでくださったみなさんとの出会いは私の宝となっています。
どのワークショップも印象に残っており、忘れられません。
多くのことをワークショップで関った人々の中で学び、私自身、成長させてもらったように思います。
参加者のみなさんの純粋な表現や心の声に、言葉にならない感動と信じる力をもらいました。

皆様に心から感謝の気持ちを贈ります。
表現アートセラピー画像6ありがとうございました。

愛と共に
吉田エリ