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何かに期待しようと思ったとたん、頭のどこからか「騙されるよ…」という声が聞こえてくることがあります。その声の裏には、「期待は裏切られる…」という思いがあるのですが、これは立派な観念です。

人間が、「信じたいことを信じられず」に、「信じたくないことを信じるしか無い」のは、この思い込み(観念)が働くから。これまで、期待し信じては、当てが外れ落胆を繰り返してきた経験から、その不快感をもう味わいたくないという思いが働くのでしょう。

不信は、傷つきやすくなった自分の心を守るための防衛本能の声なのです。