夢に向かって進み始めると、とたんにうまく行かない壁にぶつかったり、いろんな怖れがやってくるものです。夢を描いた時の気分はどこへやら、急に気持ちもしぼんでしまうことは、あなたに限ったことではありません。
うまくいかないのはちゃんと理由があります。決して、あなたに才能がないということではありません。ただ、自分が中心から外れたところから、考えたり行動したりしているだけなのです。
頑張ることをやめて、冷静に今の状態に目をむけてみましょう。焦ると結局、心配や取り越し苦労から選択することになります。低い波動で行動しているので「うまく行かない」という低い波動の現実と出会ってしまいます。
物事に取り組むとき、頑張る必要はありません。ただ夢中になって、情熱を燃やすことは大切です。自分の中にある「好き」という感覚を持続させ、行動に移していくことが大切なのです。
好きなことに打ち込む時、人間は頑張っている感じがしません。しかしながら、好きなことに出会うことが、案外難しいのです。
好きになることは、頑張ってなれるものではないからです。。
夢に向かって進む時、現実で行き詰まったとき、もう一度この「好きなこと」について振り返ってみましょう。本当にあなたはそれが好きなのかどうか？
たとえばあなたが絵が好きで、画家になりたいという夢を持ったとします。すると、絵の学校に入ることを思いつくかもしれません。そのために受験勉強をし、学校へ入ります。しかし、だんだん、その勉強が面白く感じられなくなり、絵を描く気持ちが薄れて来てしまうとしましょう。もし、そうだとしたら、あなたは本当は画家になりたいのではないのかもしれません。絵を描いている人を見て、あこがれたり、自由に生きているところが素敵だと思ったけれど、それになるプロセス（絵の勉強）は、頑張らなければいけない事だったので、頑張って絵を描くうち、くたびれて描くことが苦しくなってくるのです。
または、絵を描く事は好きだけれど、それで収入を得ることが難しいと思い、収入につながる仕事を探すとします。すると高収入で活躍するデザイナーのことを知り、手に職をつけられることが魅力でデザインの勉強のために学校に入ります。
しばらくすると、勉強や実習が難しく、課題のアイデアも浮かばず、自分の才能を疑いはじめます。がんばって勉強しようと思えば思うほど辛くなり、だんだんと体調も崩してしまいます。
それでも自分が決めたことだから、あきらめないでやろうと思えば思うほど空回りして行き、自分は何をやってもダメなのだという烙印を押してしまうかもしれません。
さて、あなたは本当に才能がなく、夢を実現することができないのでしょうか？
それとも、頑張りが足りなかったのでしょうか？
何かに夢中になることに、「三度の飯よりも好き」という表現があります。
絵を描く事がごはんを食べるよりも寝ることよりも好きなら、その人は絵描きになる才能をもってるはずです。美食家のピカソは言ったそうです。「私にとって、絵を描く事は食事をすることと同じだ」
誰もがピカソのように絵描きになる可能性をもっています。絵を描く事がご飯よりも好きだったら…。ただし、「絵を描く事では食べて行けない」「やりたい仕事で収入を得るのは難しい」というお決まりの思い込みは手放しましょう。考える暇があったら、絵を描くほうが得策です。
ピカソは生活の不安を考えるよりも絵を描く事で忙しかったはずだから…。
生活の安定のためにデザインを選ぶ人にも同じことが言えます。
安定のために仕事を選んだとしたら、自分がまず安心したいのだということを認めてあげてください。
安定することは悪いことではないし、グラウンディングした生き方です。
不安定な仕事をしながら、誰かに依存したまま生きるよりも健康的です。
確かに、デザイナーは画家よりも生活が安定しているかもしれません。
しかし、夢見るデザイナーになるためには、あらゆる知識やスキルを身につける必要があります。
そのための勉強には努力が必要でしょう。どんな仕事にしろ、プロになるためには、様々な壁を越えていかなければなりません。あなたはその壁の前で頑張ることを余儀なくされるのでしょうか？
もしもあなたがデザインが三度の飯より好きだったら…？
あなたは、暇さえあれば興味のあるデザインを探求するべく、街を探検し、研究するでしょう。
デザインの展覧会には足げく通い、観るものから、身の回りに置く物、身につけるものに対する感性を磨くことが楽しくてしかたなくなるでしょう。そうなれば、勉強だって楽しくなるものです。好きなものの勉強や練習は楽しいものなのです。（たまに来るスランプは成長の兆し。ラッキーな変化です）
自分には、そこまで興味が持てる事がない…。
そんな時は、自分が一番興味のあることを、まずは楽しみや息ぬきのためにやってみることです。
いきなり、興味の持てるものを仕事にしようとすると、ハードルが高くて挫折してしまうからです。
もし、あなたが夢に向かって、勉強したり練習するとき、苦しいと感じたり退屈になったとしたら、それはあなたには向いていないことなのかもしれません。
勇気を出して、選びなおしていいのです。好きなことが見つかるまで、ゆっくりじっくり探してみることです。
幸運にもあなたの中の「好き」を見つけたら、夢はどんどん叶います。
なぜなら、そこに向かうワクワクが後押ししてくれるから。
二度三度、自分の目指した夢や目標にたどり着けなくても、諦める必要はありません。
※諦めそうになった時には、諦めた後に残りの長い人生を生きることはどんな風か、イメージしてみると良いかもしれません。
もしも、あなたがいろんなことに挫折し、夢など見る気分になれない時、身体がだるくて起き上がる気分にもなれないとき。
それは、身体が疲れているのではなく、心がぺちゃんこになっているのですから、もうそれ以上自分に厳しくしてはいけません。
自分がどんなにつまらない人間か、考えるのをやめてみましょう。
寝ていると時間があるので、延々と考えてしまいますから、できるだけ気を紛らわすことが大切です。一旦、否定的な考えに頭が占領されてしまうのをやるるために、身体を動かしましょう。
やみくもに、天職をさがして転職を繰り返すのではなく（笑）、地道にこんなことをしてみてください。
まず、手始めに、自分のために出来ることをやってあげましょう。アロマやマッサージや、映画やスイーツ。自分のニーズを十分に満たしたあとは、次に人のために役立つことを探してやってみましょう。
簡単な手伝いや、励まし、感謝の言葉を伝えるだけでもかまいません。
気づくと、人のために出来ることは案外たくさんあるものです。人間は、役に立っていると感じるとき、力を取り戻すものなのです。
落ち込んで、引きこもって寝たきりになると、なかなか次にエンジンがかかりにくくなり、自分も辛くなります。
そんな自分のために、ウオーミングアップをはじめましょう。
夢がなかなか実現しない時には、自分のワクワクが機能していないことがほとんどです。
心がときめかないとき、がんばってそれを補うことは徒労に終わります。
大切なのは、気分を明るく保つこと。
不満ではなく、満足することに意識をむけましょう。
それは、必ずしも問題から目を反らすことにはなりません。悲観的な気持ちからいろいろ考えても、あまり良い知恵は生まれません。
不満や悩みの種について考えるのは、気分が明るくなってからにしましょう。
すると、良いアイデアが涌き、いっきに悩みが解決しているものなのです。
「好き」なことを増やすのも、そんな明るい気持ちが涌いてきてから。興味が持てることを探してみましょう。
もしも、簡単に見つからないときは喜んでください。そんなあなたは、とても特別な感性を持っているということだから。
さあ、落ち込んでいる暇があったら、自分を喜ばせるために時間を使ってください。
ワクワクしはじめたら、あとはすべてをゆだねるだけでいいのですから。
Good luck!
今年もドリームマップで沢山の夢達と出会いました。
その中で学んだ夢の作り方をみなさん、ぜひ実践していってください。そして、来年のドリームでは、さらに拡大した夢をつくりに来てくださいね。
楽しみに夢の畑を耕しながら待っています。